豊明市のお母さんが運営されている「とよあけ会」の主催により『家族のための整体』という講座に講師として関わらさせていただき、これまでに6回開催させて頂きました。
この講座に参加される方(主にご家庭のお母さん)は、皆さん様々なきっかけやご縁により参加してくださっています。当然のことながら講座に参加する顔ぶれは一度として同じになる事はありません。ところが不思議なことに、皆さんが作り出す講座の雰囲気は毎回とてもよく似たものになります。夏休み期間に開催し、お子さんが十数人一緒に参加している時も全く変わりがありませんでした。これは参加されるお母さん方のご家族の健康や暮らしを想う真剣な気持ちがそうさせているのだと感じています。もちろん、当のご本人はそんなことは全く意に介していないとおもわれますが、皆さんの前に立つ立場の私としては、実はこの事がとても嬉しいことなのです。
講座に参加していたお母さんから「実はうちの長女の事で気になる事があって・・・」と質問があったり、後日にメールで「子どもが耳を痛がっているのですが・・・」というような問い合わせがあったりします。私は、このような時にご家庭で行える範囲で可能な限り具体的な手当てや対処方法を伝えるようにしています。それは、すぐにそう体堂で施術を受けられる状況でない場合、一番身近にいるお母さん(もしくはお父さん)だからこそ、その場で出来る事があるからです。共に暮らしているご家族からの「お手当て」によって症状が改善する事で、お互いの関係性はより良い方向へと向かっていきます。
誰にでも出来る「お手当て」は決して難しい事ではないのですが、全く初めての方にその方法や感覚をうまく伝える事は容易ではありません。講座を開催する役割は、「きっと大丈夫」という感覚を持って家族と向き合い、自分にできることは何か考えて行動するというきっかけを作る事であると実感しています。