そう体堂では、入退室時や施術前後に挨拶のやり取りがあります。これはもちろん強要されるものではありませんし、お越しくださる皆さんにその対応についてはお任せしております。

 

以前より、定期的にそう体堂へ通われているSさんご家族。次男のY君は、施術を受ける度に今の気持ちや現状を体で訴えていました。体の状態や言葉に出来ない想いを余すことなく伝えてくれる素直な体の持ち主です。ただ、施術を受け始めた頃は、常に周囲が気になり落ち着きがなく、自分の体の状態や気持ちに意識が向くことはありませんでした。

ところが5回目の施術時、ご家族全員でお越し頂いた際に大きく体が変化します。呼吸が深くなり、周囲の様子よりも自分の立ち振る舞いに意識が向くようになったのです。その時の施術後の「ありがとうございました」と帰り際の「さようなら」。誰かに促されたわけではなく自然と出てきたY君の挨拶。何か心が晴れるような感覚でした。「決まり事」「強要」「義務」といった要素を含んでいない気持ちの通った挨拶だったのです。これは些細な出来事なのですが、決して「当たり前」の事ではなく、自分の想いや自己肯定感を育むうえでとても大切で大きな変化であると感じています。自分の想いを言葉にした挨拶と強要された挨拶はまるで別ものです。そう体堂での施術を通してこのような体の変化に立ち会える事は、何事にも代えがたい喜びがあります。