自分や家族の体に痛みや不調を感じた時に、その手立ての最初の選択肢として“医療”が挙げられる事が当たり前になっているのが、今の世の中です。
私たちが暮らす日本では“国民皆保険制度”により、医療費の一部もしくは全額を国が賄っているというのもこれを後押ししていると言えます。
この状況について異を唱えるつもりは全くありませんが、このような状況であっても第一選択として「お手あて」というものを自分の暮らしに取り入れている方々もおり、その中には、医師や歯科医師、看護師、助産師という専門家として“医療”の現場に関わりその実情をよく知っている方も含まれているというのもまた事実なのです。
「お手あて」を生活に取り入れて暮らす事は、手間も時間もかかる根拠のない行為のように思われやすいのですが、実際にその効果を体感している人にはその真偽について多くの説明は必要ありません。
それは、自分の体をコントロールし、感覚を育てながら生活を組み立てていく事や、自分や家族の事を人任せにしないという事が何事にも変え難い心地よい暮らしにつながるという事をすでに知っているからです。
これは、物事の捉え方に自分の考えや感覚を含められるという事でもあり、例えば予想もしていないような出来事に遭遇した際に、人任せではなく自分の判断で大丈夫であるか否かの線引きができる事にもつながります。
現代のように様々な情報が溢れる中で、これらに振り回されない為には、自分の中にある“明確な判断基準”が必要になります。
私がそう感じるのは、自分自身が「お手あて」のある暮らしの恩恵は計り知れないと日々実感しているからに他なりません。